VT (Vanguard Total World Stock) と内外インデックスの相関係数

2015/2/22 2015/2/25 投資信託

自分のポートフォリオでも紹介した通り、私の資産の中で一番大きな額を占めているのがヴァンガード社の海外ETF、VT（バンガード・トータル・ワールド・ストックETF）です。今回はこのVTと米国や日本のインデックスを比較してみました。

VTと最近の株価動向

VTは世界約8,000銘柄の大型、中型、小型株で構成されるFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークとして採用するETFです。全世界の投資可能な市場時価総額の98％以上をカバーしているそうです。

2015年2月19日、20日とS&P500など米国株が最高値を更新して、当然VTも最高水準に上がってきました。VTの魅力は世界全体に投資できるということです。

今回はこのVTと下記の指数を比べてみました。

まずそれぞれの値動きのグラフは下図の通り。

VTと国内外指数の相関

すべて2008年6月26日の値を1として規格化しています。日本株に関して為替レートを考慮した値になっています。

これを見ると日本株よりはマシですが、米国株から比べるとかなり低いリターンとなっていることがわかります。VTはMSCI KOKUSAI Indexとほぼ同じ動きです。

ちなみに2008年6月26日から2015年2月20日、約6年半ぐらいの騰落率は下記の通りです。わずか7年ぐらいで5倍以上の差がついている日本と米国の差には大変残念ですが、VTは約半分が米国株なのでS&P500のだいたい半分ぐらいだと思えばそのくらいの値かもしれません。

VTと上記指数の相関（2008年6月26日～2015年2月20日）を求めてみました。各相関係数は下表の通りです。これを見ても分かる通りVTはMSCI KOKUSAIと非常に高い相関関係をもち、ほぼ同じ動きをしていることがわかります。

VTに投資する人はだいたい分散投資効果を狙っていると思いますが、S&P500などと相関係数が非常に高い割にパフォーマンスに劣るということは、結局のところ米国株投信を買っているほうがマシかもしれないわけですから、少しポートフォリオを見直す必要があるのかもしれません。