2015年5月の景気ウォッチャー調査の結果:季節調整値は現状↑先行→で見送り
内閣府から2015年5月の景気ウォッチャー調査(いわゆる“街角景気”)の結果が発表されました。なお、前回(2015年4月)の結果はこちらをご覧ください。
目次
景気ウォッチャー調査の結果
2015年4月の景気ウォッチャー調査の結果は6月8日14時に発表されました(景気ウォッチャー調査は毎月6営業日目に発表されます)。
景況感の実態を表す季節調整値は、現状判断DIが前月比1.2ポイント増加、先行き判断DIが横ばいでした。前回は現状判断DIがプラス・先行き判断DIがマイナスでしたので、動向としては改善しているようです。
景気ウォッチャー投資法のルール確認と売買サイン
景気ウォッチャー投資法の最新ルールを再確認しておきます。
- 現状判断DIが前月から1.0ポイント以上悪化し、先行き判断DIも悪化したら売りサイン
- 現状判断DIが前月から1.0ポイント以上改善し、先行き判断DIも改善したら買いサイン
- 現状判断DIと先行き判断DIは季節調整値を使用する
景気ウォッチャー投資法の基本については野田聖二氏の著書をご覧ください。
上記、景気ウォッチャー投資法のルールに従うと、今回は先月に引き続き見送りです。
日経平均株価と景気ウォッチャー投資法の売買サイン
2001年から現在までの売買サインと日経平均株価(日経225)の推移です。日経平均株価は5月19日に2万円を再突破して以降、20,650円程度を上限とした推移が続いています。
先月の発表時点(2015年5月13日)の終値は19,764.72円、現時点(2015年6月8日)の終値は20,457.19円ですので3.5%程度上昇しました。
東証株価指数(TOPIX)と景気ウォッチャー投資法の売買サイン
2001年から現在までの売買サインとTOPIXの推移です。
TOPIXも先月発表時点(2015年5月13日)の終値は1,604.21円、現時点(2015年6月8日)の終値は1,661.99円ですので3.5%程度の上昇と、ほぼ日経平均と同じ動きです。
売買判断
上述の通り、景気ウォッチャー投資法のルールに従えば今回はホールド(売買なし)となります。4月に売りサインがでていますので、まだ売っていない人は売りとなるでしょう。さて、次の買いサインはいつになるのでしょうか。