2015年3月の景気ウォッチャー調査の結果:景気ウォッチャー投資法では“売り”サイン

内閣府から2015年3月の景気ウォッチャー調査(いわゆる“街角景気”)の結果が発表されました。なお、前回(2015年2月)の結果はこちらをご覧ください。

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景気ウォッチャー調査の結果

2015年3月の景気ウォッチャー調査の結果は4月8日14時に発表されました。

景況感の実態を表す季節調整値は、現状判断DIが前月比2.7ポイント低下先行き判断DIが0.1ポイント低下でした。これまで3ヶ月連続で上昇してきた現状判断DI・先行き判断DIはいずれもマイナスとなりました。

景気ウォッチャー投資法のルール確認と売買サイン

景気ウォッチャー投資法の最新ルールを再確認しておきます。

  1. 現状判断DIが前月から1.0ポイント以上悪化し、先行き判断DI悪化したら売りサイン
  2. 現状判断DIが前月から1.0ポイント以上改善し、先行き判断DI改善したら買いサイン
  3. 現状判断DIと先行き判断DIは季節調整値を使用する

景気ウォッチャー投資法の基本については野田聖二氏の著書をご覧ください。

 

上記、景気ウォッチャー投資法のルールに従うと、今回は売りです。2015年1月31日に公表された2014年12月の結果で買いサインがでていましたので、3ヶ月での売りとなります。

日経平均株価と景気ウォッチャー投資法の売買サイン

2001年から現在までの売買サインと日経平均株価(日経225)の推移です。現在日経平均株価は20,000円の大台を回復しようかという勢いですね。

2015年4月時点での景気ウォッチャー投資法の売買サインと日経平均株価

2015年1月13日時点での日経平均株価は17,087.7円で、現時点(2015年4月8日)の終値は19,789.8円ですので、約15.8%の上昇となりました。たとえば1月に日経平均株価に連動する投信やETFを100万円購入していれば、115万円程度になっているでしょう。

東証株価指数(TOPIX)と景気ウォッチャー投資法の売買サイン

2001年から現在までの売買サインとTOPIXの推移です。

2015年4月時点での景気ウォッチャー投資法の売買サインとTOPIX

2015年1月13日時点でのTOPIXは1,374.7円で、現時点(2015年4月8日)の終値は1,588.5円ですので、約15.5%の上昇となりました。日経平均と同様に、もし1月にTOPIXに連動する投信やETFを100万円購入していれば、115万円程度になっているでしょう。

日経平均は15.8%でしたので、TOPIXのほうが微妙にパフォーマンスが悪かったようです。まぁ微々たる差ですが。

売買判断

景気ウォッチャー投資法のルールに従えば今回は売りとなりますので、ルールに正直にしたがっている人は売りましょう。投資で大事でかつ難しいのは「決めたルールを愚直に実行しつづけること」です。

ただし、以前も考察した通り(記事はこちら)、直近の結果では、売りサインのあと比較的すぐに(2~3ヶ月で)買いサインが出る傾向があります。

また、今回の公表値では季節調整値はどちらもマイナスでしたが、原数値(季節調整前の値)では現状判断DIが前月比2.1ポイント増加先行き判断DIが0.2ポイント増加と、方向性が逆になっています。これまで現状と先行きの両方が逆の値を示したことはありませんでした。

価格の上下があまりないのに売買すれば手数料分だけ損失となりますので、個人的にはもうしばらく保持してみるつもりです。パラメーターを増やすなど、景気ウォッチャー投資法のルールも少々手直しが必要かもしれません。

今度また検討してみることにします。

景気ウォッチャー調査結果の履歴

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