2015年8月の景気ウォッチャー調査の結果:季節調整値は現状↑先行↓で見送り
内閣府から2015年8月の景気ウォッチャー調査(いわゆる“街角景気”)の結果が発表されました。なお、前回(2015年7月)の結果はこちらをご覧ください。
目次
景気ウォッチャー調査の結果
2015年8月の景気ウォッチャー調査の結果は9月8日14時に発表されました(景気ウォッチャー調査は毎月6営業日目に発表されます)。
景況感の実態を表す季節調整値は、現状判断DIが前月比0.7ポイント上昇、先行き判断DIが前月比2.6ポイント減少でした。前回は現状判断DI・先行き判断DIともにがマイナスでしたので、現状判断DIは3ヶ月ぶりに上昇に転じましたが、先行き判断DIは減少が続いています。
景気ウォッチャー投資法のルール確認と売買サイン
景気ウォッチャー投資法の最新ルールを再確認しておきます。
- 現状判断DIが前月から1.0ポイント以上悪化し、先行き判断DIも悪化したら売りサイン
- 現状判断DIが前月から1.0ポイント以上改善し、先行き判断DIも改善したら買いサイン
- 現状判断DIと先行き判断DIは季節調整値を使用する
景気ウォッチャー投資法の基本については野田聖二氏の著書をご覧ください。
上記、景気ウォッチャー投資法のルールに従うと、今回は先月に引き続き見送りです。
日経平均株価と景気ウォッチャー投資法の売買サイン
2001年から現在までの売買サインと日経平均株価(日経225)の推移です。日経平均株価は結局21,000円を抜けられないまま8月下旬から下落に転じ、一ヶ月で約3000円という大幅安になっています。
先月の発表時点(2015年8月10日)の終値は20,808.69円、現時点(2015年9月8日)の終値は17,427.08円ですので16.2%という大幅下落となりました。
東証株価指数(TOPIX)と景気ウォッチャー投資法の売買サイン
2001年から現在までの売買サインとTOPIXの推移です。
TOPIXも先月発表時点(2015年8月10日)の終値は1,691.29円、現時点(2015年9月8日)の終値は1,416.71円ですのでこちらも同じく16.2%の下落です。
売買判断
上述の通り、景気ウォッチャー投資法のルールに従えば今回はホールド(売買なし)となります。4月時点でに売りサインがでていますので、次に買いサインがでるまでは買い控えるのが無難でしょう。