2016年12月の景気ウォッチャー調査の結果:現状→先行↓: 季節調整値は評価替え

内閣府から2016年12月の景気ウォッチャー調査(いわゆる“街角景気”)の結果が発表されました。今回は次のようにまとめられています。

「着実に持ち直している。先行きについては、引き続き設備投資や求人増加の継続等への期待がある一方、燃油価格などコストの上昇等への懸念がみられる」

2016年度最後の発表です。なお、前回(2016年11月)の結果はこちらをご覧ください。

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景気ウォッチャー調査の結果

2016年12月の景気ウォッチャー調査の結果は1月12日14時に発表されました(景気ウォッチャー調査は毎月6営業日目に発表されます)。

なお、2016年10月の調査から季節調整値が主指標となり、原数値は参考になっています。また、今月は季節調整値の評価替えがありましたので、先月紹介した数値とはかなり異なっています。

現状判断DI 先行き判断DI
季節調整値 51.4 (+-0.0) 50.9 (-0.4)
原数値 51.2 (+2.6) 49.0 (-0.1)

景況感の実態を表す季節調整値は、現状判断DI横ばい先行き判断DI前月比-0.4ポイント下降でした。

景気ウォッチャー投資法のルール確認と売買サイン

景気ウォッチャー投資法の最新ルールを再確認しておきます。

1. 現状判断DIが前月から1.0ポイント以上悪化し、先行き判断DI悪化したら売りサイン
2. 現状判断DIが前月から1.0ポイント以上改善し、先行き判断DI改善したら買いサイン
3. 現状判断DIと先行き判断DIは季節調整値を使用する

景気ウォッチャー投資法のルール変更について – 私の相場観

景気ウォッチャー投資法の基本については野田聖二氏の著書をご覧ください。

 

上記、景気ウォッチャー投資法のルールに従うと、今回は見送りもしくはホールド(保持)となります。

日経平均株価/東証株価指数(TOPIX)と景気ウォッチャー投資法の売買サイン

2001年から現在までの売買サインと日経平均株価(日経225)&TOPIXの推移です。

日経平均株価/東証株価指数(TOPIX)と景気ウォッチャー投資法の売買サイン

発表日(2017年1月12日)の終値は日経平均株価が19,134.70円、TOPIXが1,535.41円で、それぞれ 1.97% と 1.50% の上昇となっています。

売買判断

トランプ氏の当選以来、急騰した株価ですが、彼の発言のたびに乱高下を繰り返しています。日経平均もダウ平均株価も20,000という節目を超えられずにもみあっています。

新年度になってまたNISAも新しく投資できますので、彼の発言で下げたときに(笑)、仕込むとよいかもしれません。

景気ウォッチャー調査の結果としては横ばいで悪くありません。それより以前にも言及したように毎年この時期に行われる季節調整値の評価替えのほうが問題です。今回掲載している値やグラフは新しい数値を元に作成していますので、先月までとは少々値が異なっていますので注意してください。

景気ウォッチャー調査結果の履歴

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